いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校専門心理カウンセラーの田中勝悟です。
さて、ちょくちょくと「田中の独り言」を入れえていこうと思います。
今回のテーマは「不登校の解決ってどういう状態を指すのか?」です。
答えること、できますか?
これがしっかりと理解出るようになると、不登校の子どもは一気によくなります。
不登校の解決とはどんな状態か?
不登校の解決を一言で言うと、
「親子が成長した結果、子どもが社会の中で生きていける状態」だと私は考えています。
つまり、学校に行くかどうかではなくて、
社会の中で幸せに生きていける状態が不登校の解決なのです。
例えば、学校に行けたとしても社会でつぶれてしまったとしたら、それは意味があるのでしょうか?
実は中途半端に学校に行き続けて社会に出てしまった結果、会社で不適応を起こしてしまい、ひきこもりになってしまった人は多くいます。
要するに「学校に行けてよかった!」だけでは不登校の解決とは言えないのです。
不登校の解決のゴールとは、「子どもが社会の中で幸せに生きる状態であること」です。
そして、ここからが大事なことですが、「親自身も子どもの不登校を通して幸せだ」と心から言える状態が、不登校の本当の解決だと思っています。
不登校は親子が成長するチャンス
不登校は親も子どもも苦しい状態です。
「何で他の子は学校に行けているのに、うちの子だけ行けないんだろう?」
そう人生に絶望してしまっているお母さん、お父さんは少なくありません。
そこから夫婦の仲が険悪となり、離婚してしまう家庭も少なくはありません。
そうした親を見て、子どもは「生まれてこなければよかった」と悲観してしまうケースもたくさん見てきました。
それくらい家族にダメージを与えるものだと思います。
でも、不登校を乗り越えた家庭は口をそろえて言います。
「あの子が不登校になってくれて本当に良かった」と。
つまり、子どものおかげで親が大きく変わることができて、より幸せな生き方ができるようになったということ。
そうおっしゃる元不登校の子を持つお母さん・お父さんは大変多いのです。
子どもは親の写し鏡
子どもは親の写し鏡と言われています。
これは「親の教育や育て方がそのまま子どもに影響する」というわけではありません。
そうではなくて「鏡」なのです。
つまり、親は子どもを見ることで、一層自分の在り方や心の持ちようを見直すことができるということです。
あるお母さんは、子どもが苦しんでいる中、「学校に行け」と強く言い続けていましあ。
ある日、子どもが学校に行く手前で嘔吐します。
そして倒れ込みました。顔も真っ青です。
その時に、お母さんは「この子の苦しみをわからず、自分の思いだけで子育てをしてきた」ということに気づくようになりました。
そこから子どもの味方をし続けた結果、その子は社会人として普通に生きることができています。
鏡というのは、自分のことをチェックするための道具です。
子どもを通して親の在り方をチェックすることができる。
その結果、親自身が変わり、子ども自身も癒されていきます。
それができるとようやくエネルギーが充電できるようになり、外に向くエネルギーが出てきます。
親の理解と気づきが子どもを変えていくのです。
そこに本当のゴールがあるのではないかと思っています。
今日はここまで、またちょくちょく「今日の一言」を書いていこうと思います。
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