エニアグラムで子どもを理解しよう!不登校解決を大幅にアップさせる関わり方とは

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この記事でわかること!!

  • 子どもの性格の分析の仕方がわかります。

  • お子さんの性格に合った対処法が見えてきます。

  • 変わらない性格と不登校の関係が理解できます。

今回は私がよく使っているエニアグラムについてお話します。

 

エニアグラムとは?

私は不登校の子どもを理解する際、エニアグラムを使います。
エニアグラムとは「生まれつき性格」を理解するツールみたいなものです。

以下はエニアグラムの説明です。

もともとは、円周を九等分して作図される特定の象徴図形のことです。
エニアグラムの語はギリシャ語に由来し、エネア(ennéa)が9を意味し、グラム(grámma)が図を表しています。

性格論との関係でエニアグラムが利用されるようになったのは1970年代以降です。
最初に試みたのは、ボリビアで生まれてグルジエフに間接的に触発されたグループワークを主導、アリカ学院(英語版)を設立して北米でも活動したオスカー・イチャーソ(英語版)です。のちに、イチャーソの同僚からその理論を学んだヘレン・パーマー、ドン・リチャード・リソ(英語版)ほか、主としてクリスチャンの心理学者がアメリカなどでこれを一般に広めました。日本では、鈴木秀子さんによって1980年代末に紹介され、広められました。

ちなみにエニアグラムって本当にいろんな流派があるのですが、私は竹内先生の「キャラ診断」をベースにしています。

上記の説明文は竹内先生のホーページから引用しました。

↑が大変分かりやすいです。よろしければどうぞ。

エニアグラムの9つのタイプ

で、エニアグラムでは9つのタイプがあります。

タイプ1:長女タイプ
タイプ2:お母さんタイプ
タイプ3:次男タイプ
タイプ4:末っ子タイプ
タイプ5:おじいさんタイプ
タイプ6:二女タイプ
タイプ7:長男タイプ
タイプ8:お父さんタイプ
タイプ9:おばあさんタイプ

※実際には1と2の中間と言ったように、隣り合ったタイプの傾向とミックスされることがほとんどです。
これをウィングと言って例えば、タイプ1w2(お母さんよりの長女タイプ)とか言ったりします。

図に表すと以下のようになります。

上記の画像はこのサイトから引用しました。

それぞれお話しすると膨大な時間がかかるので、個々の説明は省かせていただきます。詳細はそれぞれのタイプを検索すると、詳しく出てきます。

エニアグラムを知るとどうなるの?

さて、エニアグラムで自分の生まれつき性格を知ると、自分の取り扱い方がわかるようになります。

また、相手に対してどう関わればいいのか、どう理解すればいいのかが見えてくるようになります。

私はお母さんの話を聴いただけで、お子さんの性格や行動パターンがある程度見えてきます。
「これって〇〇するときありませんか?」と言うと、「え?なんでわかるんですか?」と驚かれることも度々です。

これは私がエニアグラムを通して、「この子はこういうタイプで、こういうことを言ったらこう行動するな」というのが手に取るようにわかるからです。

例えば、タイプ1の長女タイプタイプ3の次男タイプの場合は、自分で計画を立てて頑張ろうとします。
不登校になったとしても、自分でどうしたらいいかを考えて乗り越えようと頑張るのです。

彼らに対して「ああしなさい」「こうしなさい」と口うるさく言うと逆効果です。
せっかく作ったペースが崩れてしまい、気持ちが不安定になってしまいます。

長女タイプは話を聴いて、その方向性を尊重すること。
次男タイプは話を聴いて、「よく考えているね」とほめること。

タイプによって良い対応法は若干異なります。

エニアグラムを知ると、子どもに対してどんな対応をすればいいのか、どの対応がNGなのかが見えてくるようになります。

不登校で一番多いのは〇〇タイプ

さて、不登校で一番多いのはどのタイプでしょうか?

これは私の相談の印象になりますが、タイプ7:長男タイプが多いという印象です。

長男タイプは以下のような特徴があります。

• 常に逃げることを考えている、
• 責任を引き受けない
• 明るい、好きなことに熱中しがち、
• 怒ったり叱ったりすると自分を出さなくなる、言い訳ばかりする
• 自分を振り返ることが苦手
• 目立ちたがりで称賛されたい
• 注目されなくなるといじけてしまいやすい
• 相手を楽しませようとする
• 独特の発想力を持っている
• 嘘をつくのが苦手
• しんどいことに耐えるのも苦手
• ドライな人間関係を好みがち

有名どころで言えば、アニメキャラで言えばドラえもんののび太君、サザエさんの磯野カツオ君、芸能人で言えば明石家さんま、上島竜兵、柳沢慎吾、ビートたけし、オリエンタルラジオの中田敦彦がいます。

ちなみに、私田中も長男タイプです。
なので、この系統の方たちが何を考えているのかは、結構共感できるところが多いです。

長男タイプは生まれつき嫌なことから逃げてしまう傾向があり、学校でストレスを感じるとそこから逃げるという行動をとってしまいます。
また、学校で思うように注目されないと、苦しくなってしまい、「もう学校に行くのいやだ」となってしまいやすいのも特徴です。

ちなみに、長男タイプは過度に叱責しても聴きません。
叱責して言うことを聴くのは、長女タイプ、お母さんタイプです。
(もちろん、関係が良好であるというのが前提ですが)

長男タイプは過度に叱責を受けると、「その場からどう逃げるのか」と考えてしまいます。
これは生まれつきなので、変えようとしても変えることはできません。上手に付き合っていくことが正解です。

逆に長男タイプな独特な発想をたくさん出そうとするという特徴もあり、それを活かすことで社会で大きな成果を出すことがあります。

エンターテイメントとしての才能を持っているというのが彼らの特徴です。

ここに彼らの「生きる力」を育むヒントがあるのです。

次に多いのは〇〇タイプ

そして、次に多いのはタイプ4:末っ子タイプです。
末っ子タイプの特徴は次の通りです。

 自分の居場所がないと思いがち
 常に自分らしさを求めようとする
 オールorナッシングで考えやすい
 繊細で敏感。人の気持ちを感じやすい。
 目立ちたくない一方、注目された気持ちもある
 ガラスの心で傷つきやすい
 怖がりで、初対面の人には緊張しがち
 集団になじみにくく、集団行動が不得意
 思い込みと独りよがりが強い
 完璧を求めやすい
 人から嫌われていると思いやすい
 責任を持たされると極度にプレッシャーを感じる
 コツコツとルーティンワークで行動するのは得意

といった傾向があります。

有名人で言えば、尾崎豊、森山直太朗、坂本龍一、ジミー大西とかが当てはまります。

末っ子みたいに居場所がすでに他の兄弟に取られていると感じていて、常に「ああ、ここには自分の居場所はないんだ」と思ってしまいやすいという傾向があります。

タイプ4:末っ子タイプの人は学校の中でも傷つかないように安全な場所を確保しながら過ごそうとします。
しかし、環境の変化やプレッシャーを与えられると、大きく疲弊してしまい、その結果不登校になってしまいます。

また、教師や友達の何気ない一言で傷ついてしまって学校に行けなくなるのもこのタイプが多いです。

長男タイプは「嫌なことから逃げようとする」のに対して、末っ子タイプは「心が傷つきやすく、崩れてしまって」不登校になってしまうといったところに大きな違いがあるのです。

ちなみに、長男タイプ同様、末っ子タイプも叱責は意味がありません。
余計に心を壊してしまい、状態が悪化してしまうことがほとんどです。

一方で、繊細さや共感力の高さは、例えば芸術家やカウンセラー、対人援助職などで力を発揮します。
常に自信がないというのは、いつも自分を振り返ることができるということ。
そのため、管理職などにつくと、良きリーダーとなれる人もいるのです。

この繊細という良さをどう伸ばしていくかというところに、彼らを支援するヒントが隠されています。

それぞれのタイプの関わり方

長男タイプ、末っ子タイプ共に、どちらも共通するのは、叱責をしないことと、話を聴く姿勢を持つことです。

で、話を聴くときの留意点ですが、長男タイプは内省することが苦手です。
どちらかというと「これからどうすればいいか」を考えていくことに向いています。

一方で、末っ子タイプは共感的に聴いていく、その人の見ている世界を「理解していく」と言う関わり方が向いています。
「あ、そんな風に感じていたんだね」と伝えると、末っ子タイプの人は「わかってくれた」と安心感を持ち、頑張ろうという気持ちが出てきます。

どちらも「無理やり」というやり方は向いていません。

ただ、「その人の頑張り」を応援していくという不登校支援の基本を忠実に守っていくと、自分から頑張るようになります。

後は、2つとも「わかってくれないな」と思ったら、心を開くことはありません。

なので、「あ、この部分は生まれつきなんだ」と親や支援者がしっかりと受け止めながら、彼らの気持ちを理解し続けるという姿勢が大切です。

まとめ

今回、初めてエニアグラムと不登校についてまとめてみました。

私のカウンセリングを受けたり、竹内先生の「キャラ診断」を受けたことがある方は納得できる部分もあると思いますが、そうでない方はわかりにくい部分もあったかもしれません。

ただ、エニアグラムが理解できると、子どものことが一気に理解できるようになります。

そうなると、子どもに合わせた対応が見えやすくなるのです。

もし、不登校の子どものことを理解したいのであれば、ぜひ一度私の「不登校解決カウンセリング」を受けてみてください。

お子さんのキャラ診断、お母さんのキャラ診断をさせて頂きます。

それが見えてくるだけでも、お子さんとの関りは劇的に良くなりますよ。

では、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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