
不登校の原因って発達障害なの?

発達障害で学校への生きづらさを感じることが原因である場合もあります。
でも割合で言えばかなりの少数派だと思います。

でも発達障害の診断をもらう不登校って多いような・・・

本当にそうですよね。
でも、不登校=発達障害と言う視点で考えてしまうと、正しく理解できなくなることがあります。

え?そうなの?

今日は不登校と発達障害について一緒に学んでいきましょう。
不登校の原因は発達障害と思われるようになった理由
不登校になると最初に学校の先生や専門家が考えてしまうのは、「この子は発達障害ではないのか?」ということです。
そのため、医療機関の受診を進めてくる先生も多いです。
こうした考えは、2007年に特別支援教育(発達障害を持つ子どもをサポートする教育をすること)が始まったときに、「発達障害のサポートをすれば不登校が改善される」という意見が出始めたのが大きいです。
私も当時は特別支援教育の講演会やセミナーに行き、ある有名な先生がそのようにおっしゃっていたのを何回か聞いたことがあります。
そのため、当時は「不登校の原因は発達障害だった」という見方をする専門家も結構多かったと思います。

だんだんと不登校=発達障害と思われなくなってきた
もちろん、私自身も当初は「不登校の原因は発達障害だ」と本気で思っていました。
確かに、不登校のお子さんの中には発達障害や知的障害を持っている子も少なからずいました。
しかし、段々と思うようになります。
「発達障害じゃない子も不登校になっているぞ?」と。
それは私がスクールカウンセラーの時に、不登校3つの原因を知ってから確信に変わりました。
「不登校の原因は発達障害ではない!不登校の特性を兼ね備えた子が学校に行けなくなるんだ」と。
ちなみに、こうした所感を持っているのは私だけではないようです。
知り合いの臨床心理士やスクールカウンセラーに聞いても、不登校の原因=発達障害という見方をする人はほとんど見なくなっています。
そもそも発達障害って何?
そもそも発達障害ってどのような障害を言うのでしょうか?
2005年に出された発達障害者支援法では次のように定義されています。
ちょっと難しいですが、簡単に言えば脳機能に何らかのエラーを及ぼしている状態を指します。
例えば、人間の脳には衝動的に動かないようブレーキをかけている部分があります。
このブレーキにエラーがあるために、うまく作動せず、結果として衝動的になってしまう人がいます。
また、注意力を維持する部分にエラーがあったり、脳をスムーズに動かす部分にエラーが起こる人もいます。
この脳のエラーによって、うまく扱うことができなくなって、社会生活に支障が出ている状態を「発達障害」と国は定義しているのです。
不登校の子に発達障害の診断がつきやすい理由
最近は減ってきている印象がありますが、一時期は不登校の子が病院に行くと高い確率で「発達障害」と言う診断がつくことが多かったです。
断定はできませんが、不登校そのものが「生活に支障に出ている状態」であると考えられているためだと思います。
ちなみに、発達障害は多くの人に当てはまります。
脳にエラーが全くない人なんていないからです。
誰にでも多かれ少なかれ脳に偏りがあるのは当然のことです。
ただ、脳のエラーが大きすぎても、職場や家族が理解を示してくれればある程度適応できます。
また、脳のエラーを逆にポジティブに活かすことで、社会を幸せに生きることもできます。
こういう場合、社会に適応できているので「発達障害」という診断がつく可能性は結構低くなります。
学校でも「発達障害だろうな」と思われながらもなんだかんだ言って、診断も付くことなく、頑張って適応できている子もいます。
一方、不登校はその時点で「学校生活に支障が出ている」とのことから発達障害とみなされやすくなります。
まあ、とはいっても強引に発達障害とつける医師は少なくなってきているのが現状です。

発達障害を活かすには?
もし、この記事を読んで「うちの子、発達障害じゃないか」と思われた方もいるかもしれません。
その場合の考え方についてお話をしたいと思います。
発達障害と考えたい場合は、次の2点を踏まえてください。
- 医療機関で適切な治療を受ける
- 福祉サービスを受けることで幸せになる手段を確保する
私の中では発達障害という診断は、行政のサービスを受けるためのパスポートを手にする手段でしかありません。
例えば、お子さんの場合であれば、学校で過ごすのが難しいから放課後等デイサービスを利用したい。
障害者手帳を取得することで、障害者雇用など生きやすい方法を選ぶ手段を確保したい。
薬を服用することで、落ち着いて勉強に集中できるようにさせたい。
などなど。
発達障害と言う診断は、「あの人は発達障害だ」と納得するためにあるのではなく、いろんな支援を受けるためのパスポートとして活用した方がいい、というのが私の考え方です。
絶対に不幸になる考え方
逆に以下の目的で発達障害の診断を取ろうとすると確実に失敗します。
それは、「発達障害だと分かれば、周りも理解してくれるし、生きやすくなるんじゃないだろうか」
と言う考え方です。
基本的に発達障害の診断を受けても理解してくれる人はあまりいません。
逆に「理解されなくて本当につらい!」と余計にしんどくなってしまう人をたくさん見て来ました。
発達障害の診断は前向きに、「幸せになるためにはこういう支援を受けたらいいんだ」と言う視点で考えていくことが大事です。
ただ、多くの人は発達障害でどんな支援が受けられるのかがわからないことも多いと思います。
その場合は、自治体の窓口(大抵は障害福祉課)に相談するか、発達障害に詳しいカウンセラーやケースワーカーに相談すると良いでしょう。
ちなみに、私は発達障害については療育や支援など多岐にわたって詳しいカウンセラーです。
「うちの子、学校に行かないけど発達障害じゃないの?」という相談もOKですよ。
心理面や性格面、行政サポートの多岐にわたってお答えさせていただきます。
まとめ
今回は不登校と発達障害についてお話をさせて頂きました。
発達障害と不登校の関係については私の経験で言えば、あまりありません。
なので、「発達障害だから不登校になった」と考えるのではなく、「発達障害の一部の子が不登校になった」という視点で見た方がいいのかなと思います。
以下、まとめです。
皆さんのお役に立てれば幸いです。
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